甘い微熱ーセフレから始まる恋ー
絶妙に奥を突かれ、収縮するたびに吸い付くような感覚を覚える。


「も、ッ…む、り……んっ」


限界が近くなった私を、向井くんが抱き寄せる。

無我夢中でその背中に手を回し、必死にしがみつく。


「あぁ、んン…ッ」

「…、っ」


二度目の痙攣で共に果てた私たちは、乱れた息を整えながら余韻に浸る。


私の身体の上に跨ったままの向井くんの肌。

その温もりが離れていく瞬間は、少し寂しかった。
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