甘い微熱ーセフレから始まる恋ー
「ごめん、お待たせ」

「全然。何にする?」


向井くんの長い指先で開かれたドリンクメニューを、横並びの状態で覗き込む。


「どうしよ、迷う」

「赤白どっち派?」

「白派」

「了解」


私の答えを聞いた向井くんが店員さんを呼び、いくつかある白ワインの中から一つを指差す。


用意されたグラスに注がれていくワイン。

グラス片手に隣へ視線を移せば、先にこちらを向いていた向井くんの瞳に囚われる。
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