甘い微熱ーセフレから始まる恋ー
「今その名前出す?」

「なんで別れたの?」


私に質問を投げながら、ネクタイを緩める仕草が妙に色っぽくて目を逸らす。


「いろいろ、あったの」

「後でゆっくり聞くわ」


逸らした顔を正面に向けられて、キスを落とされる。

啄むように重ねられた唇に合わせて、彼の指先がタイトニットの上から私の身体のラインをなぞっていく。


無駄がなく、スムーズに素肌に触れられて。

ブラジャーのホックまでいつの間にか外されていて、胸に口付けられた。
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