甘い微熱ーセフレから始まる恋ー



近くのホテルの一室に入り、ベッドの上で向き合う。

再び重なり合った唇に、そのままゆっくり身体をベッドに押し倒された。


山口(やまぐち)、緊張してる?」

「してる、久々だもん」


偽りなく、正直に告げたのに。


(そう)ぶり?」


私を見下ろし、フッと冗談混じりで私の元彼の名前を出す向井くんは、根っからの遊び人だと再確認した。
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