どん底貧乏美女は夢をあきらめない
「君の熱意はわかったよ。
君は僕と同じ大学の卒業生だな。
時期はもちろん違っているけど。
そっか、後輩になるわけだね」

美玖は身を乗り出すようにして食いついた。

「本当ですか?先輩!ぜひお願いします。
働かせてください。何でもやります。
CADオペももちろんお任せください。
秘書も事務仕事も頑張ります。
これからの会社なら、やりがいがあります。
絶対後悔させません。お願いします」

そう言って、机におでこがつくくらいに頭を下げた。

実際ゴツンと音がした。

「いてっ」

と言っておでこをさする。

榊はそんな美玖を見て、大笑いした。

美玖はなぜ笑われているのか、わからなくてキョトンとしていた。

そんな美玖を見てまた、榊は笑いが収まらないようだった。

「君って面白いね。そんなに美人で
クールに見えるのに、ギャップがすごいよ。
わかったよ。スタッフ第一号だ。
よろしく頼むよ。それでいつから
来られる?こんな状態だからできたら
すぐにお願いしたいんだ」

「もちろん明日から、何なら今からでも
お手伝いします」
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