どん底貧乏美女は夢をあきらめない
大吾は寄ってくる女達が鬱陶しくて仕方がない。
きつい香水のにおいも苦手だ。
大学時代には女嫌いになりかけていた。
大学を出てからずっと務めていた建築会社を辞めたのも、会社で寄ってくる女たちが煩くて週に一度は告白されて断るのも面倒になってきたからだ。
特に榊グループの長男だとばれてからは、余計に酷くなってきてうんざりしてしまい、会社に行くのも嫌になり、独立することにしたのだ。
大きな会社だったので大吾のしたい大きな建物の設計を任せてもらえてやりがいもあったのだが、この辺で方向転換するのも良いかと思い思い切ったのだ。
たまたま自分が所有するマンションこれは爺様が生前贈与してくれたものだが、そこの1階のカフェがオーナーの体調不良で続けるのが困難になったという事で退去の申し出があったのだ。
自身も最上階に住んでいるマンションで、エレベーターで1階に降りるだけの距離なので早々に決めて会社に辞表を出した。
最初はそんなに人を雇ってもやっていけるかはわからないので、デザインのサポートができる人と施工の担当ができる人そして事務、経理に1~2名と考えていたのだが、しっかり経理ができそうなパートの人が決まって後は事務的な事をやってもらうスタッフがきまり、当面は榊も入れてたった5人で船出した小さな会社だが、皆気のいい仲間で家族のように寄り添って頑張ってくれている。
特に美玖はデザインのプレゼンやCADも早くてコーデイネートもセンスがある。
今では美玖がいないとスケジュール管理もできないし、美玖のお陰で食生活も充実している。
絶対に手放せないし、こんなにも女性に必死になったのは初めてでどうしたものか部下でもあるので、どうやって自分の気持ちを伝えればいいのかもわからない。
30過ぎのいい年をした男が情けないとは自分でも思っているが、いつも向こうからのアプローチに気が向けば応じていたようなそんな付き合い方しかしてこなかった、その内かまってやれなくて向こうから離れていく。
そんな恋愛とも言えない付き合いだったが、ここ3年程は仕事が面白くて女と遊んでいる暇なんかなかった。
そんな時、父親が見合い話を持ってきた。
これ幸いと、美玖を自分の部屋に引っ越しさせることに成功した。
もう逃がさないと、大吾は決めているのだ。
きつい香水のにおいも苦手だ。
大学時代には女嫌いになりかけていた。
大学を出てからずっと務めていた建築会社を辞めたのも、会社で寄ってくる女たちが煩くて週に一度は告白されて断るのも面倒になってきたからだ。
特に榊グループの長男だとばれてからは、余計に酷くなってきてうんざりしてしまい、会社に行くのも嫌になり、独立することにしたのだ。
大きな会社だったので大吾のしたい大きな建物の設計を任せてもらえてやりがいもあったのだが、この辺で方向転換するのも良いかと思い思い切ったのだ。
たまたま自分が所有するマンションこれは爺様が生前贈与してくれたものだが、そこの1階のカフェがオーナーの体調不良で続けるのが困難になったという事で退去の申し出があったのだ。
自身も最上階に住んでいるマンションで、エレベーターで1階に降りるだけの距離なので早々に決めて会社に辞表を出した。
最初はそんなに人を雇ってもやっていけるかはわからないので、デザインのサポートができる人と施工の担当ができる人そして事務、経理に1~2名と考えていたのだが、しっかり経理ができそうなパートの人が決まって後は事務的な事をやってもらうスタッフがきまり、当面は榊も入れてたった5人で船出した小さな会社だが、皆気のいい仲間で家族のように寄り添って頑張ってくれている。
特に美玖はデザインのプレゼンやCADも早くてコーデイネートもセンスがある。
今では美玖がいないとスケジュール管理もできないし、美玖のお陰で食生活も充実している。
絶対に手放せないし、こんなにも女性に必死になったのは初めてでどうしたものか部下でもあるので、どうやって自分の気持ちを伝えればいいのかもわからない。
30過ぎのいい年をした男が情けないとは自分でも思っているが、いつも向こうからのアプローチに気が向けば応じていたようなそんな付き合い方しかしてこなかった、その内かまってやれなくて向こうから離れていく。
そんな恋愛とも言えない付き合いだったが、ここ3年程は仕事が面白くて女と遊んでいる暇なんかなかった。
そんな時、父親が見合い話を持ってきた。
これ幸いと、美玖を自分の部屋に引っ越しさせることに成功した。
もう逃がさないと、大吾は決めているのだ。