どん底貧乏美女は夢をあきらめない
お爺様は、美玖が物おじせずにお爺様に喧嘩を吹っ掛けたことが、楽しくて仕方なかったと言った。

今日は但馬家側にすっぱりあきらめてもらうように試験という形で競い合わせたのだと、笑っていた。

”ほんとに食えない爺だ!”と美玖は心の中で呟いていた。

「だいたい、じいさんは人騒がせなんだよ
賛成なら賛成で,こんな大袈裟なことを
する必要ないじゃないか。
美玖だってすごく緊張していたんだから」

と言ってくれた。

まあ美玖が勝つのは解かってたけどなと付けたした。

「ほんとよかった。これで美玖ちゃんは
私の娘ね。また一緒にショッピングに
行ったり、お茶しに行こうね」

お母様はニコニコ顔で美玖の手を握ってご苦労様とねぎらってくれた。

「ちょっと待て、美玖は母さんの娘の前に
まずは俺の奥さんなんだからな。
あまり美玖を引っ張りまわすのは
勘弁してくれ」

大吾は渋い顔でお母様に嚙みついた。

「あら、余裕がないわね。そんなに
独占欲丸出しにしてると美玖さんに
嫌がられるわよ」

とすました顔でお母様は大吾の背中をバシバシと叩いた。
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