人間が苦手なクールな獣医師が恋をして一途に迫ってきます
中に子犬が四匹入っていた。かろうじて鳴いているのは一匹だけで、他の三匹はクタッとしている。
「子犬が……!」
「まだ産まれたばかりだ」
彼はすぐに子犬に触れた。脈と呼吸をしているか手際よく確認していく。
「全員無事だ。ただ低体温症になっている……。今すぐに温めなければ」
彼は私に傘を持たせ子犬を胸の中に入れた。
大事そうに小さな命を抱きしめる姿を見て胸が熱くなる。
「まずは病院に急ごう」
「はい」
宍戸ドクターと子犬が濡れないように私は傘をさして一緒に走った。
二人で一緒に病院に戻ってくると、スタッフたちは不思議な顔をしていたけれど、宍戸ドクターは小さな命を助けることに集中しているので、まったく気にかけていない様子だった。
「急患だ。これが処置をするので空いている看護師に補佐に入ってもらいたい」
空いている治療室に入室して、様子を見に来た看護師に伝えた。
「子犬が……!」
「まだ産まれたばかりだ」
彼はすぐに子犬に触れた。脈と呼吸をしているか手際よく確認していく。
「全員無事だ。ただ低体温症になっている……。今すぐに温めなければ」
彼は私に傘を持たせ子犬を胸の中に入れた。
大事そうに小さな命を抱きしめる姿を見て胸が熱くなる。
「まずは病院に急ごう」
「はい」
宍戸ドクターと子犬が濡れないように私は傘をさして一緒に走った。
二人で一緒に病院に戻ってくると、スタッフたちは不思議な顔をしていたけれど、宍戸ドクターは小さな命を助けることに集中しているので、まったく気にかけていない様子だった。
「急患だ。これが処置をするので空いている看護師に補佐に入ってもらいたい」
空いている治療室に入室して、様子を見に来た看護師に伝えた。