人間が苦手なクールな獣医師が恋をして一途に迫ってきます
「由香……。俺たちは大人なんだから、大人の恋愛をしよう」
「……どういうことですか?」
「……ごめんな。俺はずっと我慢してたんだ……」
 そう言うと顔が近づいてきた。
 その動きがスローモーションに見えた。
 頭の中が爆発しそうになる。
 そして私たちの唇は重なったのだ。
 私の唇の弾力を味わうかのように唇を押し付けてくる。
 驚きすぎて一歩後ずさってしまう。
「急すぎたか?」
「いえ……。少しびっくりしましたけど……大丈夫でした」
 大きな手のひらで私の頭を撫でてくる。
「由香、本当に好きだ。辛いことがあってもいつも笑っていて頑張っている。それに最近は自分の意見もちゃんと言えるようになっているようで安心している。だけど無理をするところがあるようだからそういう時は頼ってくれ。由香は一人じゃない」
「ありがとうございます……」
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