無口な脳外科医の旦那様、心の声(なぜか激甘)が漏れてます!
「そうね。ドクターも私服で会ったら分からない人いるからね。あ、でも克樹先生のことを知らない人はいないと思うよ」
中村さんがにこりと笑った。私は若干の気まずさを覚えながら曖昧に微笑む。
「先日も難しいオペを驚くくらい短時間で完璧に終えたって話題だったの。大活躍だよね」
「ありがとうございます」
克樹さんは以前よりも口数が増えたけれど、相変わらず仕事の話題は少ないので、オペの件は知らなかった。だからこういうときの反応に少し困ってしまう。
「克樹先生、喜んでたでしょう?」
「いえ……あの、家ではあまり仕事の話をしないので」
少し迷ったけれど正直に返事をした。こういうのは取り繕ってもすぐばれるから。
「そうなの? あ、先生無口だもんね」
「あの、中村さんは夫と関わる機会があるんですか?」
「今はあまりないんだけど私一年前まで施設課に居てね。脳外に新設備を導入したときに、話す機会があったの。無口だけどお願いしたことはしっかりやってくれて、仕事はしやすかったよ。ドクターだからって偉ぶったところはなかったし」
「たしかに傲慢な感じはないですね」
「それに家庭では優しそうだよね。朝、羽菜さんを案内してきたときに思った」
中村さんがにやりと口角を上げる。
「えっ? どこかですか?」
「だって克樹先生、羽菜さんが課長と話し始めてからもずっと心配そうに見つめてたもの。冷静沈着ないつものイメージと全然違ってた」
し、知らなかった。
企画課の場所がよく分からなかったから案内して貰ったのだけれど、私も緊張していたから克樹さんに気を遣う余裕はなくて、彼がいついなくなったのかも記憶にない。
克樹さん……心配して見守ってくれていたんだ。
過保護なところを周囲の人に見られたと思うとちょっと恥ずかしいけど、でも彼の気持ちはうれしいかも。
私は緩みそうになる顔を引き締めて、中村さんに言う。
「すみません、変なところを見せてしまって」
「全然変じゃないよ。仲がいい夫婦でいいじゃない。実は私職場結婚で夫が系列病院で働いているんだけどね……」
中村さんは顔さんは顔が広くて院内の情報にとても詳しかった。
注文した料理が運ばれてきてからも、興味深い情報をいろいろ聞かせてくれたのだった。
中村さんがにこりと笑った。私は若干の気まずさを覚えながら曖昧に微笑む。
「先日も難しいオペを驚くくらい短時間で完璧に終えたって話題だったの。大活躍だよね」
「ありがとうございます」
克樹さんは以前よりも口数が増えたけれど、相変わらず仕事の話題は少ないので、オペの件は知らなかった。だからこういうときの反応に少し困ってしまう。
「克樹先生、喜んでたでしょう?」
「いえ……あの、家ではあまり仕事の話をしないので」
少し迷ったけれど正直に返事をした。こういうのは取り繕ってもすぐばれるから。
「そうなの? あ、先生無口だもんね」
「あの、中村さんは夫と関わる機会があるんですか?」
「今はあまりないんだけど私一年前まで施設課に居てね。脳外に新設備を導入したときに、話す機会があったの。無口だけどお願いしたことはしっかりやってくれて、仕事はしやすかったよ。ドクターだからって偉ぶったところはなかったし」
「たしかに傲慢な感じはないですね」
「それに家庭では優しそうだよね。朝、羽菜さんを案内してきたときに思った」
中村さんがにやりと口角を上げる。
「えっ? どこかですか?」
「だって克樹先生、羽菜さんが課長と話し始めてからもずっと心配そうに見つめてたもの。冷静沈着ないつものイメージと全然違ってた」
し、知らなかった。
企画課の場所がよく分からなかったから案内して貰ったのだけれど、私も緊張していたから克樹さんに気を遣う余裕はなくて、彼がいついなくなったのかも記憶にない。
克樹さん……心配して見守ってくれていたんだ。
過保護なところを周囲の人に見られたと思うとちょっと恥ずかしいけど、でも彼の気持ちはうれしいかも。
私は緩みそうになる顔を引き締めて、中村さんに言う。
「すみません、変なところを見せてしまって」
「全然変じゃないよ。仲がいい夫婦でいいじゃない。実は私職場結婚で夫が系列病院で働いているんだけどね……」
中村さんは顔さんは顔が広くて院内の情報にとても詳しかった。
注文した料理が運ばれてきてからも、興味深い情報をいろいろ聞かせてくれたのだった。