【プロット】義姉さん、俺に恋を教えて~全部失ったら、天才小説家の甘い溺愛が始まりました~
《主要キャラクターの説明》

名前:堂善小夜(どうぜんさや)
年齢:30歳
性別:女
役割:ヒロイン
身体的特徴:染めた事のない髪(黒に近いこげ茶)。仕事がしやすいので髪はうしろでキッチリと一つにまとめている。落ち着いた色合いのパンツスーツが似合う。身長163cm。
性格:優しくて真面目。自己肯定感は低め。小夜を褒める秋史と一緒に暮らすうちに少しずつ自信をつけていく。
背景と出来事:
 両親は駆け落ち同然で結婚したらしく付き合いのある親族はいない。
 父親は小夜が小さい頃に亡くなっている。
 苦労して育ててくれた母には自分が大人になったら楽をさせてあげたいと思い、がむしゃらに勉強をがんばってきた。
 友達と遊んだ記憶はほとんどないが、勉強の甲斐あって最難関の国立大学に合格。
 だけど母は、小夜の大学受験が終わるのとほぼ同時期に亡くなってしまう。
 大学で春英と出会い交際開始。6年前に結婚し、2年前から義母の勧めで不妊治療専門の病院へ通っていたが成果が出ずに離婚された。
 義母の会社で働いていたため、家と仕事を同時に失う。


名前:乃川秋史(のかわあきふみ)
年齢:22歳
性別:男
役割:ヒーロー
身体的特徴:サラリとした艶のある黒髪で眉目秀麗。身長181cm。一見すると細身に感じるけれど、実は筋肉質。
性格:一途
背景と出来事:
 11歳の時に父親が結婚。義母(春英の母)は秋史の成績が三位だとガッカリして、二位だともっと頑張れと言い、一位を取ったら取ったで褒めることもなくこの状態をキープしなさいと言うので好きになれなかった。
 12歳の時に家で勉強をみてくれて、小さな事に気づき褒めて勉強の楽しさを教えてくれた春英の彼女(小夜)に好意を抱く。
 家で教えていると小夜がお金を受け取れないから、中二からは小夜のアルバイト先の個別指導塾に通い始める。
 他の先生が教えると成績をほんの少し下げ、小夜が教えている時期の試験では全国一位を取っていた。
 その結果、大学に通いながら生活費をアルバイトで賄っていた小夜の時給を上げる事に貢献している。
 6年前に両親が離婚している関係で、兄の春英と名字が違う。
 (もともと親が連れ子同士の結婚だったため、兄とは血のつながりもない)
 小夜が兄と結婚した翌日から渡仏し父親と暮らしていた。
 再会後は素直な褒め言葉で無自覚に小夜を癒していく。


名前:公修館春英(こうしゅうかんはるひで)
年齢:30歳
性別:男
役割:ヒロインの元夫
身体的特徴:多くの人がイケメンだと思う見た目。身長174cm。
性格:自分に自信がある。見栄っ張り。
背景と出来事:
 厳しい母親に育てられ、幼い頃からなんでも一番だった。
 優秀な小夜が自分に相応しいと考え大学の時に声をかける。


名前:角原麗華(かどはられいか)
年齢:24歳
性別:女
役割:ヒロインの元会社の後輩
身体的特徴:毛先がふんわりと巻かれたキャラメルブラウンのロングヘア。化粧はプロ並みに上手。薄いピンクのワンピースがとてもよく似合う。身長158cm。
性格:腹黒。面倒な仕事はさりげなく小夜に押しつけていた。玉の輿願望が強い。
背景と出来事:
 平凡な家庭で育つが普通の幸せでは満足できず、良い男と出会って勝ち組になりたいと思い続けてきた。
 勤務先の春英に目をつける。


名前:畠園幸太(はたぞのこうた)
年齢:38歳
性別:男
役割:現在のヒロインの上司で畠園出版の社長兼編集長
身体的特徴:精悍な顔つき。身長183cm。
性格:正義感が強い。元ヤン。
背景と出来事:
 過去に結婚まで考えた女性が一人いるが、仕事が忙し過ぎて結婚には至らなかった。
 しばらく恋愛とは無縁だったけれど、仕事に対する姿勢や普段の気遣いから小夜に好感を持つ。
 だが小夜と秋史がお互いに想い合っている事に早い段階で気づき、自分の気持ちを隠して二人を見守る。


名前:桐浦リリ(きりうらりり)
年齢:22歳
性別:女
役割:フランスに住んでいた時のヒーローの同級生。
身体的特徴:美人。モデルのようなスラリとした体型。身長170cm。化粧は薄いのに目鼻立ちがくっきりしているので派手に見られがち。
性格:竹を割ったような性格。カジュアルな服ばかり着ているが実は裕福な家のお嬢様。
背景と出来事:
 16歳の時に秋史と出会ってからずっと秋史の事が好きだった。そのため、最初は小夜に敵対心を持っている。
 けれど望まないお見合いから助けてくれたのをきっかけにして小夜に懐き、最終的には小夜と秋史の事を応援する。

《物語全体のあらすじ》
 30歳の小夜は久しぶりに夫から「一緒に食事をしよう」と誘われた。どうして突然一緒に食事をと考えて、今日が付き合って十年目の記念日だと気づく。
結婚して以来、誕生日だって結婚記念日だって夫の春英からは何も無かった。でもこういう十年目とか節目の記念日を大切にしてサプライズする人だったのねと思い、胸がほんわかと温かくなる。
食事の場所に指定されたのは会員制のレストランで、結婚前に指輪を渡されてプロポーズされた場所だった。
その思い出のレストランで「子どもを産めない小夜と、これ以上結婚生活を続けることはできない」と夫の春英から告げられる。
「そのことは病院の先生に今度ご夫婦で一緒に受診をって勧められていて」と言う小夜に対して「原因は僕じゃないよ。大学四年の時に一度、女性を妊娠させたことがあるから」と春英が告げた。
それで小夜は、付き合っている時に浮気されていた事を知る。呆然とする小夜に春英は離婚届を差し出した。
信じられない思いで離婚届を眺めながら、(秋史くんに結婚式の日「幸せになってください」って言われたのになれなかったな……)と思いを馳せて回想へ。
 結婚式の親族控え室で、小夜と秋史と義父の三人になるタイミングがあった。その時に当時16歳だった秋史から「幸せになってください……義姉さん」と言われる。
一瞬、目を見開いた小夜はすぐに微笑み「無理に義姉さんなんて呼ぼうとしなくてもいいのよ?」と告げた。それまでずっと秋史からは「小夜さん」と呼ばれている。
「そう呼ばないと、義姉さんだと思えないから」と言う秋史に対して、「可愛い義弟に早く姉だと認めてもらえるように頑張るね」と小夜は答えた。
「可愛いって……俺、もう16ですよ」、「初めて会った時は12歳だったのにねぇ。でも8歳も年下だもの、可愛いのは変わらないよ」という会話が続く。
そこで義父から、小夜たちの結婚式後に義母と離婚して、明日秋史を連れて渡仏する事を告げられた。
泣きそうな表情の秋史から「手紙、書きます」と言われる。
「好きなんです」と秋史に言われて、小夜の頬が赤くなり心臓がドキッと音を立てた。けれどそのあとすぐに秋史は「義姉さんの綺麗な字が。だから手紙書くので返事ください」と告げる。
秋史くんとはずっと手紙をやり取りしてきたけど、こんな事どうやって伝えたらいいのか……でも落ち着いたら手紙を出さないと、と小夜が考えて回想終了。
 結婚前から小夜は春英と一緒に、春英の母が社長を務める大手出版社で働いていた。結婚後は離婚するまで義母から毎日のように「子どもは、まだ?」と言われている。
義母の会社に勤め続けるのは精神的に難しく辞職。春英と住んでいた家は高級マンションだが賃貸だったため職を失った小夜には住み続ける事ができない。離婚で小夜は家と仕事を同時に失ってしまった。
 義母が社長を務める出版社は大手だが業績不振に陥っており春英の収入も徐々に減ってきている。見栄っ張りな春英は人に奢ったり高級な服や靴や時計を身につけたりしていたので、結婚中にお金を貯める余裕はなかった。
小夜は安いアパートを借りて住み、以前仕事の縁で知り合った畠園幸太が社長兼編集長を務める従業員3人の小さな出版社に勤め始める。
 ある日の仕事帰り、小夜が自宅のアパートのドアを開けて入ろうとしたら見知らぬ男が一緒に中へ入ろうとしてきた。わいせつな行為を匂わす男に対してドアの所で必死に抵抗する。
そのピンチを助けてくれたのが、6年ぶりに会う秋史だった。
秋史は背が伸びていたが、サラリとした黒髪と綺麗に整った顔立ちの印象は変わっていない。
手紙で小夜の離婚と新住所を知り慌ててフランスから来たという秋史に「このアパートだと危ない」と言われ秋史が予約した超高級ホテルにつれていかれる。
お金を心配する小夜に「お金なら持ってる」と秋史が答える。春英の浪費癖が思い浮かび「無駄遣いしないで」と小夜が説教。
そんな小夜に「それならふたりで住める所を探して一緒に暮らそう。安全だし節約にもなる」と秋史が提案する。
「仕事はどうするの」と聞く小夜に「実は小説を書いていて……」と秋史は言葉を濁す。
デビュー前の作家によくある口調だったので、世話好きな小夜は秋史に上司の畠園を紹介し、しばらく一緒に暮らす事でデビューまで生活面を支えようと決意する。(でも実は秋史はすでに人気ミステリー作家だった)
三十路の自分なんか異性として意識しないだろうし秋史にとっては母親の代わりみたいな感覚だろうと思っていた。
それなのに一緒に住み始めると秋史は「一段と綺麗になっていて驚きました」などと甘く囁いて小夜を驚かせる。
 畠園から恋愛小説を書くことを勧められた秋史は「小夜さん、俺に恋を教えてくれませんか」と真剣な表情で告げた。
周りに恋愛で幸せそうな人がいなかったから恋愛が分からないという秋史の恋愛観に、小夜は責任を感じている。
でも特に何も教えられないと思い、社会人になってから読むようになった少女漫画を渡して「これを読んで勉強して」と言い仕事に出た。
秋史に渡したのは最終回間際でのファーストキスが鉄板のじれキュンな純愛漫画。
だと思っていたが、表紙買いして中身が性描写多めの漫画が一冊だけ混ざっていた。
 ひょんなことから漫画でドキドキしたシーンを再現してみようという話になり「……本当に、再現しますよ?」と真剣な表情の秋史に対して「いいよ」と小夜は軽く返事をする。
純愛少女漫画のどんな告白シーンかなと考える小夜を秋史はゆっくりと押し倒した。
秋史は甘く囁きながら性描写多めの漫画のシーンを再現していく。小夜は混乱しながらも丁寧に愛撫してくれる秋史に流され身体の関係を持ってしまう。途中で避妊していないことに気づくが、どうせ子どもはできないと少しだけ悲しくなった。
 秋史は些細な事でも小夜を褒めて愛を囁き、甘い日々が続いていく。けれど以前勤めていた会社の後輩、角原麗華に会い妊娠と婚約の報告を受ける。
麗華が婚約したのは元夫の春英だった。妊娠の時期を考えると、小夜と結婚していた時から春英が浮気していた事が分かり、小夜は女として魅力がないと落ち込む。
そんな小夜に秋史は「小夜が魅力的すぎて俺がどれだけ我慢してるか知らないんだ?」とたくさん愛の言葉を囁きながら全身にキスを落としていく。
 麗華に与えられた傷は癒えたが、フランスから秋史のかつての同級生、桐浦リリがやってきた。リリは秋史と同い年でスタイルも良く美人なため、ふたりはお似合いだと小夜は圧倒される。
秋史の事が好きで最初小夜に敵対心を持っていたリリだが、親に条件のいいお見合いをさせられそうになっているのを「条件が良くても、離婚したら終わり」と親を説得してくれた小夜に助けられて小夜に懐くようになった。
 大小様々な出版社が集まるパーティーが開催されて、畠園と一緒に参加した小夜は夫婦となった春英と麗華に会い、弱小出版社に勤務していることを笑われる。
そのパーティーで、天才小説家と呼ばれるが本人は表舞台に姿を現さない人気ミステリー作家、綾澤紺(あやさわこん)の新作が畠園出版から出る事が発表された。
その作家は秋史で、その場で本人もサプライズ登場してその眉目秀麗なビジュアルで会場を沸かせる。そして秋史は小夜を名指しして「彼女のおかげで新しい分野に挑戦できました」と褒める。それを見て元夫の春英と麗華は悔しがる。
 その後も「もっと恋を知りたい」と言う秋史と、甘い生活が続く。出版業界の情報に詳しい畠園幸太は小夜の元夫が離婚したことを知る、妻の浮気が発覚しお腹の子もその浮気相手の子どもだったのだ。
大学四年生の時に一度妊娠させたと春英が言っていた女性も、実は春英と結婚したくて嘘をついていただけで実際には妊娠していない。
 秋史との幸せな日々を過ごすうちに、小夜は自分のお腹に新しい命があることを知る。でも結婚までは秋史が望まないかもと思い、秋史に伝えることを小夜は躊躇している。
その相談を受けたリリが、秋史は結婚したいと思ってると思うよ、とペンネームの秘密に気づき小夜へ教える。
秋史のペンネーム綾澤紺(ayasawakon)は逆から読むと秋史の名字と小夜の名前『nokawasaya(乃川小夜)』になっていた。
 小夜がその名前の件を秋史に伝えると普段クールな秋史が頬を赤くしながら動揺して「違うんだ、自分の名字にこだわっている訳じゃなくて、結婚できるなら、どちらの名字になっても構わない。結婚してほしい」とプロポーズ
プロポーズされてから小夜は秋史に妊娠の事を伝える。
その後出版された秋史が初挑戦した恋愛小説のあとがきには「愛する妻へ、俺に恋を教えてくれてありがとう」の記載があった。
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