眠り王子と夢中の恋。
ある日のランチタイム。

私は、小春たちと机をつけてお弁当を食べていた。

「でさ、新しくできたカフェあるの知ってる?」

知らないです。

「あ、私行った!あそこのパンケーキ美味しいよ!」

興味ないです。

「ていうかさ、今度この四人でプリクラ撮らない?」

撮ったことないです……。

まずい、会話についていけない。
違う次元の話だ、これは。私は場違いすぎる。

「そーいえばさ、鈴崎さん好きな人とかいるの?」

「……へっ」

頭を抱えていると急に話を振られ、間抜けな声を出してしまう。

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