眠り王子と夢中の恋。





「ははっ、美夜はなんでも流されるよなー」

「……仕方ないじゃないですか。真剣に頼みこまれたら断れませんよ」



「お人好しなんだって。
はぁ、なんか心配になってきたな……夜の街とか歩くなよ」

「なんのために夜の街を歩くんですか。
私がそんな無駄なことするはずないでしょう?玲音は心配性すぎます」

「あははは」



バカにされてる、と少しムッとしてしまう。



「じゃあ、その小春さんたちとも仲良くやれそう?」

「……はい、少しうるさくなりそうですが……」

「それなら安心だな」

「どこがですか」



クスクスと笑う玲音。
私としては一人が気楽なのに……

いや、でもやはり玲音といるのが一番楽だ。
変な気を遣わなくてもいい。



ずっとここにいたいのに。

でもいつもタイムリミットがきて、
鐘が鳴り響く──。




< 115 / 284 >

この作品をシェア

pagetop