眠り王子と夢中の恋。



私は、部活に所属していない。

こんな状態だから、部活に入ってもまともに活動できないのは目に見えている。

それとは別に友達関係や上下関係などが苦手だから、部活なんて考えもしない。


部活をやらなくても、生活に支障はでないから。

部活をやらなくても、生きていけるから。

生きるのにどうしても必要な事だけをすれば良い。
他の事はしてもしなくても良いのだから。

余計なことをする暇なんてない。


私は、照りつけるような暑さの中家への道を急ぐ。

途中で海沿いの道に出た。
ここは中学以来毎日、登下校に使用している道だ。

潮の匂いを含んだ風が流れていく。

後ろを振り返り同じ学校の人がいないことを確認し、ため息を吐いた。


毎日毎日こんな日々。
つまらない日常。終わりを告げない日常。

叶わないことは分かっているのに、意味がないと分かっているのに、思ってしまう。

もっと普通の生活ができたら──と。


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