眠り王子と夢中の恋。
私は、思わず思考回路がストップした。
なのに記憶の中の時間は止まらない。

言い終わった玲音が微笑む。
かと思うと、急に表情を強張らせた。

やだ、いやだ……。

『……美夜っ!』

やめて──!

突然、何かが突っ込んできて。
弾き飛ばされた瞬間、意識が飛んで──。




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