眠り王子と夢中の恋。
「……だから、何?」
私は三人を下から無表情のまま見上げた。
教室内の空気が一層シーンとする。
「私が何をしていたってあなたたちには関係ないでしょう?本読むから邪魔しないで」
一気にそう言うと私は本を読み始めた。
小春が何か言っているが無視する。
正直自分でも驚いていた。
いつも何も関わらなかったのに。どうしたのだろう。
その日はそれ以上小春は何もしてこなかったけど、
私の一言と
小春たちの睨むような視線が
次の日の最悪な結果を招いた。