眠り王子と夢中の恋。
「なんだろう、懐かしさを感じるな……」
玲音が遠い目をして言う。
きっと、りんご飴を食べたことがあるのだと思う。
玲音が二人分もらってくれて(お金は払わなかった)、口にしてみた。
シャリ、とした音の後にりんごの甘さが口の中に広がって、
「おいしい……!」
「うっま……!」
と二人で思わず呟いた。
りんご飴を食べ終えた後は、焼き鳥を食べたりかき氷を食べたり、他にもソーダや射的など色々な屋台を回った。
久しぶりの祭りに玲音とこれて、本当に楽しいと思った。