眠り王子と夢中の恋。
長い眠りから起こされたような、そんな妙な浮遊感があったと同時に寝かされていた私の瞼が開いた。
視界に映ったのは真っ白な天井で。
見回すと何やら病室のような場所だった。
ここはどこだろう。
どうしてこんなところにいるのだろう。
私は今まで何をしていたのだろう。
そして──私は誰だろう。
一気にたくさんの疑問が飛び交い、私は困惑した。
『……ミヤ? ミヤ‼︎』
その時、ドアが開いて女性が駆け寄ってきた。
その女性を見た瞬間、私の頭がこの人は自分の母だと叫んでいた。
『お母さん……?』
『ミヤっ、ミヤ……目を覚まして良かった……』
目の前で泣き崩れる母。
私はただただ何も分からなくてぼーっとしていた。