眠り王子と夢中の恋。
勉強道具を持って私の部屋に来た璃來さん。
「まー、美夜ちゃんの部屋シンプルね!
このクッション使っていい?」
「……どうぞ、お好きなように」
そして勉強を始めたものの。
「美夜ちゃんは高校一年よね?」
「はい」
「きゃ、青春まっただ中じゃない!いいわね〜。美夜ちゃんのお母様は何をしているの?」
「……パートで働いていて」
「そーなの!うらやましいわ〜」
パートがうらやましい?
それか働くことがうらやましいのだろうか?
どっちにせよ璃來さんのお母さんはどんな方なのだろう。