逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
最近は仕事が不規則で、蓮さんは少し疲れているようだ。その原因の一つが航のシナリオの進捗にあるのだろうと思い、申し訳ない気持ちになる。
徹夜明けの航と話して以来、彼はどうにかシナリオを書き進めているようだが、打ち合わせ室から出てくる彼と先生の顔はどこか曇ったままだった。
ふと、肩に寄りかかっていた蓮さんの頭がかすかに動いた。
寝心地が悪いのかと思って姿勢を直そうとした瞬間、彼が不明瞭な声で何かつぶやいた。
一瞬、私の名前を呼んだような気がして、私は小さく問いかけた。
「何?」
返ってくるのは規則正しい寝息だけ。私は自分に「聞き間違いだ」と言い聞かせる。
「薫」ではなく「カオス」とか「カボス」とか、別の言葉だったに違いない。変な期待はしないほうがいい、と心の中で自分を戒める。
そのまま穏やかに眠っていた蓮さんが、体勢を変えた拍子に私の手をそっと握りしめた。
その瞬間、胸がぎゅっと締め付けられるような感覚がして──本当はずっと前から気づいていたことを、私はようやく認めた。
私はこの人のことが、どうしようもなく好きになっている。
徹夜明けの航と話して以来、彼はどうにかシナリオを書き進めているようだが、打ち合わせ室から出てくる彼と先生の顔はどこか曇ったままだった。
ふと、肩に寄りかかっていた蓮さんの頭がかすかに動いた。
寝心地が悪いのかと思って姿勢を直そうとした瞬間、彼が不明瞭な声で何かつぶやいた。
一瞬、私の名前を呼んだような気がして、私は小さく問いかけた。
「何?」
返ってくるのは規則正しい寝息だけ。私は自分に「聞き間違いだ」と言い聞かせる。
「薫」ではなく「カオス」とか「カボス」とか、別の言葉だったに違いない。変な期待はしないほうがいい、と心の中で自分を戒める。
そのまま穏やかに眠っていた蓮さんが、体勢を変えた拍子に私の手をそっと握りしめた。
その瞬間、胸がぎゅっと締め付けられるような感覚がして──本当はずっと前から気づいていたことを、私はようやく認めた。
私はこの人のことが、どうしようもなく好きになっている。