逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
「相変わらず、ミオに嫌われてるのね」

 シャワーを終えたおばあちゃんが、ミオを抱えてテーブルにやってくる。世話はほとんどしていないのに、なぜかミオはおばあちゃんにべったりなのだ。理不尽にもほどがある。

「蓮くん、ビールはどうかね?」

 お父さんが冷えた瓶ビールを手に取ったが、蓮さんは軽く笑って首を横に振った。

「すみません、僕、お酒は飲まないんです」

「そうか、それは失礼。それじゃあ……お母さん、紅茶でも淹れて差し上げて」

「お父さん、うな重に紅茶合わせるの?」

 夫婦のやりとりに割って入るように、おばあちゃんがガラス瓶と氷入りのグラスをテーブルに置いて言った。

「蓮くん、このあいだ取り寄せた九州のクラフトコーラがあるから、特別に分けてあげるよ」

 キャップをひねると、スパイスの香りがふわりと立ちのぼる。おばあちゃんはコーラの原液を豪快にグラスに注ぎ、炭酸水で割り、レモンスライスを浮かべて蓮さんの前に差し出した。

「ありがとうございます」
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