逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
コートをクローゼットにしまいながら、蓮さんが教えてくれる。
「もともとは、明治の作家の別荘だったんだ。取り壊して近代的な別荘を建てようって話が出たとき、母さんがどうしてもこの家と風景を残したいと言って、買い取ったんだ」
「作家さんの……。こんな場所なら、いい文章が書けそう」
「それから家族の別荘になったんだけど……僕が高校生の頃から、母さんがここに一人で暮らすようになった」
私は思わず蓮さんの顔を見る。その表情は、さっきよりも少し和らいでいて、私は少しほっとした。
そのとき、リビングのテラス窓が静かに開いた。
細身で、透き通るような白い肌の女性が、秋風とともに入ってきた。手にした竹籠の中には、摘みたてのミントが青々と詰められている。彼女が一歩室内に踏み込んだだけで、爽やかな香りが空間にふわりと広がった。
その人はまず、「早かったのね」と蓮さんに声をかけた。そして私に目を向け、やわらかな笑顔を浮かべて言った。
「はじめまして。蓮の母です」
蓮さんの母親──年齢的には五十代半ばのはずだけど、どう見ても四十代にしか見えない。しなやかで、若々しくて、女性の私でも見とれてしまうほど美しい人だった。
「もともとは、明治の作家の別荘だったんだ。取り壊して近代的な別荘を建てようって話が出たとき、母さんがどうしてもこの家と風景を残したいと言って、買い取ったんだ」
「作家さんの……。こんな場所なら、いい文章が書けそう」
「それから家族の別荘になったんだけど……僕が高校生の頃から、母さんがここに一人で暮らすようになった」
私は思わず蓮さんの顔を見る。その表情は、さっきよりも少し和らいでいて、私は少しほっとした。
そのとき、リビングのテラス窓が静かに開いた。
細身で、透き通るような白い肌の女性が、秋風とともに入ってきた。手にした竹籠の中には、摘みたてのミントが青々と詰められている。彼女が一歩室内に踏み込んだだけで、爽やかな香りが空間にふわりと広がった。
その人はまず、「早かったのね」と蓮さんに声をかけた。そして私に目を向け、やわらかな笑顔を浮かべて言った。
「はじめまして。蓮の母です」
蓮さんの母親──年齢的には五十代半ばのはずだけど、どう見ても四十代にしか見えない。しなやかで、若々しくて、女性の私でも見とれてしまうほど美しい人だった。