逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
「何を考え込んでいるの? そんな余裕はもうないのよ。まずはプロットから始めなさい。思いつく限り書くのよ」

 広瀬さんの声は冷徹そのもので、私を突き放すように響く。私は思わず顔を上げた。

 「安斎が仕上げたプロットを使うのではないんですか?」

 彼女は目を細め、口元に軽蔑の笑みを浮かべた。

「他人が書いたプロットを焼き直ししたいの? ガッカリだわ」

 その言葉は、まるで雷のように私の胸に突き刺さった。

 そうだ、縮こまっている場合じゃない。蓮さんが待っていると言ったのはきっと、私が一から作り上げた脚本だ。

 時間がないのだから、走りながら考えるしかない。私はラップトップを広げて、広瀬さんをまっすぐ見据えた。

「やります。広瀬さん、お付き合いください」

 広瀬さんは、長い脚を組み替え、椅子に深くもたれた。

「当たり前よ。脳が空っぽになるまでアイデアをだしてもらうから」
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