逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
結局、『冷蔵庫にマライカバブがあるので、食べてください。しばらく修行に出ます』と書いた。一度見直してから、「修行」にバツをして「修業」と書き直す。
今の私の気持ち的には、悟りを求めて自己鍛錬を行う「修行」の方がぴったりな気がしたが、蓮さんへの置き手紙には、技術を磨くという意味の「修業」のほうがいいだろう。
書き置きだけを残して黙って出ていくことに、後ろめたさを感じていた。でも、このまま蓮さんと一緒にいたら、絶望なんて描けなくなりそうで、それが怖かった。
家を出る前に、蓮さんを起こさないようにキスしたかったが、それも我慢した。脚本を書き終えて戻ってきたら、いくらでも──。
──いくらでも?
急に、昨夜の蓮さんの言葉がよみがえった。夢のような時間が終わった後、まだ息が乱れたまま、彼が私の耳元でそっと囁いた言葉。
「ごめん」
どうして謝るのだろう。小さな違和感を覚えながらも、その時は眠りに落ちてしまった。でも今になって、その言葉が鮮明に蘇ってくる。
玄関で立ち尽くしながら、私は蓮さんの眠る寝室の方を見た。
私は……またここに戻ってきていいんだよね、蓮さん?
今の私の気持ち的には、悟りを求めて自己鍛錬を行う「修行」の方がぴったりな気がしたが、蓮さんへの置き手紙には、技術を磨くという意味の「修業」のほうがいいだろう。
書き置きだけを残して黙って出ていくことに、後ろめたさを感じていた。でも、このまま蓮さんと一緒にいたら、絶望なんて描けなくなりそうで、それが怖かった。
家を出る前に、蓮さんを起こさないようにキスしたかったが、それも我慢した。脚本を書き終えて戻ってきたら、いくらでも──。
──いくらでも?
急に、昨夜の蓮さんの言葉がよみがえった。夢のような時間が終わった後、まだ息が乱れたまま、彼が私の耳元でそっと囁いた言葉。
「ごめん」
どうして謝るのだろう。小さな違和感を覚えながらも、その時は眠りに落ちてしまった。でも今になって、その言葉が鮮明に蘇ってくる。
玄関で立ち尽くしながら、私は蓮さんの眠る寝室の方を見た。
私は……またここに戻ってきていいんだよね、蓮さん?