逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
 そして、今朝はいつもより早く目が覚めた。

 こっそり起き出して窓辺へ行き、薄藍色の空を見上げているうちに、涙がまた溢れ出した。蓮さんが恋しくて、すぐにでも会いたくて、胸が締め付けられるようだった。

 夜の名残が次第に薄れ、窓の外には朝の光が満ちてきた。私は両腕で自分を抱きしめて、この狂おしい嵐が早く去るのをただただ祈っていた。

 広瀬さんには昨日あれだけ大泣きした姿を見られているので、今さら取り繕っても意味はないだろう。私は正直に答えた。

「ぐっすり寝て、なんだか幸せな気持ちで目が覚めました。でも、すぐに昨日のことを思い出して、一気に突き落とされた気分でした」

 声が湿っぽくなるのを感じたけれど、自分に「それでいいんだ」と言い聞かせる。

「悲しみに火が付くって表現、本当にそうですね。朝から一人で泣いちゃいました」

 広瀬さんはしばらく私を見つめた後、言った。

「ロウ・エモーションって知ってる?」

「……低い感情?」

 広瀬さんは首を振った。
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