逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
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 カフェの隣のビル2階には、広瀬さんお気に入りのカジュアルなイタリアンが入っていた。平日にもかかわらず、店内は若い女性たちで賑わっている。

 常連である広瀬さんが電話で予約をしてくれたおかげで、私たちは窓際の良い席に案内された。

 窓からは、きらびやかなイルミネーションを見ることができた。色とりどりの光が夜の空気に溶け込んで、街を幻想的な輝きで包み込んでいる。

「みんな、ワイン飲むでしょ? 私がボトルで選んでもいい?」

 広瀬さんが聞くと、友記子と航は笑顔でうなずいた。

 私はノンアルコールメニューを眺める。蓮さんがよく飲んでいた、イタリアのガス入りの水が目に留まった。

「私は、ガス入りの水にします」

 広瀬さんが私を見て、「薫は飲まないの?」と尋ねた。

 私が答えるよりも早く、友記子が口を挟んだ。

「薫は、嬉しいときしかお酒を飲まないことにしたって言ってました」

「なるほど。あれ(・・)の後じゃ、ドラフトが完成しても手放しで喜べないか」と、広瀬さんは納得したように頷く。

 航は置いてきぼりを食らったような顔で、「薫、何かあったの?」と聞いてきた。
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