逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
「私ね、知里さんを初めて見たときから、絶対怖い人だと思ってました。だって、一見優しそうなのに纏っているオーラが怖かったもん。でも、薫に『冷徹で鬼のようだけど信頼できる』って聞いて、意外にいい人かもって思ったんです」

 ワインで饒舌になった友記子が笑いながらバラす。私は慌てて「いやいや、鬼とまでは言ってないですよ」と言い訳した。ほろ酔いになった航も「俺や先生には、最初は優しかったんですよ。でも、不採用を言い渡したときの豹変ぶりにはびっくりしました」と軽口を叩く。

 知里さんは、余裕の微笑みで答える。

「あれは仕事モードだからよ。普段は天使みたいに優しいの」

 友記子が突然思い出したように口を開いた。

「そうだ、薫。来週は薫の誕生日じゃん。浮気男の出雲さんとは過ごさないんでしょ? じゃあ、またこのメンバーでご飯しようよ」

 知里さんと航も賛成してくれて、12月3日の私の誕生日は、知里さんの友人が経営するレストランに集まることに決まった。
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