逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
 知里さんとは後でカフェで待ち合わせることにして、私は公園へと向かった。途中、熱くて濃いコーヒーを求めて、コーヒースタンドに立ち寄る。

 私は公園のベンチに座った。冷たい風が頬を撫で、少しだけ思考がクリアになった気がした。

 ──私は間違えた。それを取り消すことはできない。でも、これ以上誰も傷つけないために、せめて軌道修正をしなければ。

 エディターズバッグからサンドイッチを取り出して、空に向かって掲げた。

「ベーグルくん。とりあえず、一番しんどいパートは終わらせたよ」

 それからベーグルに「君はどう思うかね?」と問いかけてみたが、もちろん答えはない。私は小さく笑ってから、思い切り頬張った。

 アボカドの濃厚なまろやかさとサーモンのスモーキーな香りに、いつの間にか溢れていた涙が混ざり合い、胸が締めつけられるように切なくなる。

 それを和らげようと、私はコーヒーを一口飲んだ。

 私が大好きな、外で飲むコーヒー。だけど……今日はいつもより少しだけ苦く感じた。


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読んでくださって、本当にありがとうございます。
薫が小さな一歩を踏み出すために、たくさん迷い、傷つきながらも進んでいく物語を書いています。
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