逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
「理央が来てから、ずっとこんな状態だよ。僕が片付けても3倍の速さで散らかすから、もう諦めた」

 蓮さんはため息をつきながらキッチンに入り、いつものカーキ色のエプロンを身に付けた。

「薫、お腹すいてる? 理央がベーグルを持ち帰りたいと言うから、低温で発酵させている生地があるんだ。これでピザを作ろうと思って」

 それから彼は、少し申し訳無さそうに続ける。

「誕生日なのに、簡単な料理でごめん」

 でも、そんなことはなかった。久しぶりの連さんの料理は、私にとって何よりのごちそうだ。

「美味しそう。ぜひそれでお願いします」

 連さんは笑顔で頷き、続けて理央さんにも声をかける。

「理央、明日の便で帰るのなら、今日こそきっちり片付けてくれよ。前回みたいにそのままにして、『後で送って』はもうなしだから。送ってもいいけれど、箱に詰めるところまでは自分でやってくれ」

「兄さん、ほんと心が狭いんだから」理央さんはカウチの上であぐらをかきながら、不満そうに言う。「あ、メープルシロップと厚切りベーコンのピザも焼いてね」

「薫が食べたければ作るけど」
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