逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
 唇が自然と開いて、彼を受け入れる。唇が離れるたび、その一瞬すら惜しむように、蓮さんがまた求めてくる。私は思考も時間も忘れ、ただ彼に全身を預けていた。

 熱が波のように押し寄せて、切なさでいっぱいになる。気がつけば、私は彼のテーラードジャケットの襟を掴み、さらに自分の方へと引き寄せていた。もっともっと、蓮さんに近づきたかった。

「……ベッドに行こう」

 その声に、私はぎゅっと目を閉じた。そして、少しだけ顔を離して言う。

「待って、シャワーを浴びさせて」

 きっと頷いてくれると思っていた。でも、蓮さんは耳元に顔を寄せ、低く熱を帯びた声で答える。

「ダメ、待てない」

「5分だけ……」食い下がる私を見つめ、蓮さんは切なげに目を伏せて言った。

「それじゃ、俺と一緒にシャワーを浴びるか、このままベッドに行くか……薫が選んで」

 その端正な顔は、抑えきれない想いにわずかに歪んでいた。それを目にした途端、胸の奥がぎゅっと締めつけられ、愛おしさが押し寄せてくる。
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