逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
 部屋に一人残されて、私はふとシーツの中を覗き込んだ。体には花びらのようなキスマークがいくつも残されていて、彼の唇がどこに触れたのかが一目瞭然だった。

 蓮さんが残した跡を指先でそっとなぞると、昨夜の出来事が鮮明に蘇ってくる。その甘さと熱っぽさの記憶に頬が赤くなるのを感じて、私は思わず顔を両手で覆った。

 その時、スマホからLINEの通知音が響いた。こんな朝早くに誰だろうと思いながら画面を開く。そこに表示されたメッセージを見た瞬間……私は言葉を失った。

 思わず頭を抱え、心の中でため息をつく。ああ、蓮さんに……どう説明しよう。


* * *


 蓮さんがキッチンへ向かったのを見届けて、私もシャワーを浴びることにした。さっぱりしてからダイニングへ向かうと、テーブルには色とりどりの朝食が美しく並んでいる。

「簡単に用意する」と言っていたはずなのに、まるでB&B(ベッド・アンド・ブレックファスト)で出てきそうな朝食が、完璧に整えられていた。
< 352 / 590 >

この作品をシェア

pagetop