逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
「なあ、薫。今日、一緒に飲みに行かないか? 奢るからさ」
「え?」思わず聞き返す。
航と二人きりで飲みに行ったことは、実はこれまで一度もない。『田舎の生活』の騒動の前も、航と外食するときはいつも友記子が一緒だったし、せいぜいコンビニで買ったパンやおにぎりを会社で一緒に食べながら原稿を書くくらいだ。
私の戸惑いに気づいたのか、航は気まずそうに目をそらしながら、言い訳するように続けた。
「いや、その……脚本のことを教えてほしくてさ。プロットの組み立て方とか、シーンの作り方、あとキャッチーなセリフ回しとか……」
航は一度口を閉じ、視線を泳がせた。それから意を決したように顔を上げ、声を絞り出すように続けた。
「──俺、もっとちゃんと、脚本を勉強したいと思ってて」
私は驚いて彼を見た。誰よりもプライドの高い航が、こんなふうに人から教えてもらおうとするなんて。少し前の彼なら、こんな言葉は絶対に口にしなかっただろう。
私はしばらく彼を見つめてから、頷いた。
「分かった。でも、飲みに行くんじゃなくて、どこかでコーヒーでも飲みながら話そうよ。その方が集中できるし」
「え?」思わず聞き返す。
航と二人きりで飲みに行ったことは、実はこれまで一度もない。『田舎の生活』の騒動の前も、航と外食するときはいつも友記子が一緒だったし、せいぜいコンビニで買ったパンやおにぎりを会社で一緒に食べながら原稿を書くくらいだ。
私の戸惑いに気づいたのか、航は気まずそうに目をそらしながら、言い訳するように続けた。
「いや、その……脚本のことを教えてほしくてさ。プロットの組み立て方とか、シーンの作り方、あとキャッチーなセリフ回しとか……」
航は一度口を閉じ、視線を泳がせた。それから意を決したように顔を上げ、声を絞り出すように続けた。
「──俺、もっとちゃんと、脚本を勉強したいと思ってて」
私は驚いて彼を見た。誰よりもプライドの高い航が、こんなふうに人から教えてもらおうとするなんて。少し前の彼なら、こんな言葉は絶対に口にしなかっただろう。
私はしばらく彼を見つめてから、頷いた。
「分かった。でも、飲みに行くんじゃなくて、どこかでコーヒーでも飲みながら話そうよ。その方が集中できるし」