逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
 祐介の言葉に、私は素直にお礼を言った。少し態度が過剰だった気はするけれど、彼なりに私のことを考えてくれているのだろう。

「ま、蓮さんは彼氏としては合格だな。姉ちゃんのために怒ってくれるし、かといって怒りを引きずらないし、柔軟で素直。駆け引きとかに興味なさそうなのも、姉ちゃんと同じでいいと思うよ」

「合格って……ちょっと祐介、何さまのつもり? それなら私も彼女として合格かどうか、聞いてみたいくらいだけど」

 祐介は、意外だというふうに、眉を上げた。

「姉ちゃんは合格だよ。いつだって自分より周りを大事にしてるじゃん」

 普段はふざけてばかりだけど、たまにこうやって、大切にしたくなる言葉をくれるのが祐介という人だった。まったく、祐介もなかなかの「人たらし」だ。

「確かに蓮さんはイケメンでハイスペだけど、それなら俺だってそうじゃない? でも、うん、蓮さんは姉ちゃんの彼氏として認めようジャマイカ!」

 私の方には……まだ懸念事項がある。

「で、なんで派遣先がエルネストEP社なの? なにを企んでるの?」

 祐介は唇を突き出して不満そうな顔を作った。
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