逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
「もちろん全部リライトするよ。でも、その出版社の人がさ、『デビュー作が話題になっている間に次の本を出せば、確実に売れる』って言ってたんだ。だからまあ、スピード重視だよね。タイパを意識しながら、普通に頑張ればいいんじゃない?」

「タイパ……」

 私は信じられない思いで祐介を見た。プロットとサブプロットの絡み合いにこだわり、自分が納得するまで何度でも書き直していた祐介の口から、タイムパフォーマンスなんて言葉が出るなんて……。

「じゃ、姉ちゃん。そろそろ食事行くか。予約してあるんだ」

 祐介は、スプーンですくった最後のクリームを口に運びながら、軽い調子で言った。私も気を取り直し、残ったコーヒーを飲み干した。

「コーヒーは奢ってもらっちゃったけど、今日はあんたのお祝いだから、食事は私が奢るからね」

 私がそう言うと、祐介は、まるで子どもでも見るような目をして言った。
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