逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
「まあ、蓮さんはいい人だから、受け取ってはくれるかもな。でもさ……今、俺が使いたいんだ、それ」

 私は頷いて、包装紙をそっと解く。現れたのは、『スター・ウォーズ』にでも登場しそうな近未来的なフォルムの物体──プラネタリウム投影機だ。

 祐介は簡易版説明書(クイックスタートガイド)に軽く目を通して設定を終えると、そっとデスクの上に置いた。そして部屋の灯りを落とし、電源を入れる。

 次の瞬間、闇に包まれた部屋いっぱいに無数の星が瞬いた。果てしなく広がる光の粒が、私たちの上に静かに降り注ぐ。夜空に溶け込んでしまうような感覚に包まれて、私は思わず息を呑んだ。

「わ、すごい……」

 祐介は小さく微笑んで、ベッドに倒れ込んで天井に映る星を見上げた。私も同じように、その隣に寝転がる。

 しばらくの間、二人でただ星を眺めていた。光は微かに揺らめきながら輝き、静寂をより際立たせる。

 ──そういえば、遠い昔にも、こんな夜があった。

「……子どもの頃さ」

 天井を見上げたまま、祐介がぽつりと呟く。

「庭にキャンプマットを敷いて、二人で星を眺めたの、姉ちゃん覚えてる?」

 祐介も同じことを思い出していたのかと、私は少し笑った。
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