逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
第85話
背中越しに伝わる蓮さんの鼓動は、壊れそうなほど速くなっていた。
天井に映るプラネタリウムの星々が静かに瞬き、淡い光が部屋を優しく満たしていく。無数の星が寄り添うように、私たちを包み込んでいた。
蓮さんの唇が、首筋から耳元へと滑る。ため息とともに、そっと耳を甘噛みされた瞬間、全身が震え、熱がこみ上げるのがわかった。
抗いがたい衝動に駆られ、私は肩越しに彼を見上げる。……頬に息がかかるほど近いのに、唇が触れそうで触れないのが、もどかしくてたまらない。
「蓮さん……」
小さく名前を呼ぶ。彼は何も言わず、私が動いたことで離れた唇を、甘い吐息とともに再び耳に寄せた。
私は焦れて、上半身ごと蓮さんの方へ向き直った。彼の瞳は抑えきれない熱でわずかに潤み、揺れている。それでも、ためらうかのように、手を伸ばしてこない。
星の光がゆらめくなか、彼の短いくせ毛が青白く照らし出される。それを指先でつまみ、人差し指にくるりと巻くと、蓮さんが微笑んだ。
「薫は、僕の髪が好きだね」
あ、バレてる。
私はちょっと笑いながら、髪に触れた手をそのまま彼の後頭部へと滑らせる。指先が、柔らかな髪に埋もれた。
「うん、大好き……」
そっと彼を引き寄せる。彼の瞳がわずかに揺れた。
天井に映るプラネタリウムの星々が静かに瞬き、淡い光が部屋を優しく満たしていく。無数の星が寄り添うように、私たちを包み込んでいた。
蓮さんの唇が、首筋から耳元へと滑る。ため息とともに、そっと耳を甘噛みされた瞬間、全身が震え、熱がこみ上げるのがわかった。
抗いがたい衝動に駆られ、私は肩越しに彼を見上げる。……頬に息がかかるほど近いのに、唇が触れそうで触れないのが、もどかしくてたまらない。
「蓮さん……」
小さく名前を呼ぶ。彼は何も言わず、私が動いたことで離れた唇を、甘い吐息とともに再び耳に寄せた。
私は焦れて、上半身ごと蓮さんの方へ向き直った。彼の瞳は抑えきれない熱でわずかに潤み、揺れている。それでも、ためらうかのように、手を伸ばしてこない。
星の光がゆらめくなか、彼の短いくせ毛が青白く照らし出される。それを指先でつまみ、人差し指にくるりと巻くと、蓮さんが微笑んだ。
「薫は、僕の髪が好きだね」
あ、バレてる。
私はちょっと笑いながら、髪に触れた手をそのまま彼の後頭部へと滑らせる。指先が、柔らかな髪に埋もれた。
「うん、大好き……」
そっと彼を引き寄せる。彼の瞳がわずかに揺れた。