逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
祐介は、何でもないように言った。
「俺は日本から手伝いに駆り出されただけだから、直接話したりはしてないんだけど、とにかく綺麗な人だったよ」
「……そんなに有名な人のデザインだったの?」
驚く私に、祐介は静かに頷いた。
「こだわりの人だからな。一点物しか作らないし、量産を嫌って、年間でもほんの数点しか世に出さない」
「じゃあ、このペンダントも……?」
「いいものだから、大切にしなよ。このブランドのコンセプトも……」
言いかけたところで、祐介はふと口をつぐむ。そして少し笑って「ま、それは蓮さんに聞いて」と言い、再び窓の外に目を向けた。
エルネスト・エンタープライズに到着すると、祐介は迷うことなく受付へと向かった。
「祐介くん、今日はなんだかパリッとして、エリートみたいじゃん!」
冗談めかした男性社員たちの声に、祐介は「惚れないでくださいよ!」と軽口を返す。その何気ないやりとりを見ながら、私は胸が締めつけられるような気がした。
こんなにも馴染んで、やっと春木作品を託せると決めた会社なのに。祐介は──そのすべてを失うことになるのか。
それでも、彼は前に進もうとしている。責任を果たすために、大切に築いたものを手放してまで。
「俺は日本から手伝いに駆り出されただけだから、直接話したりはしてないんだけど、とにかく綺麗な人だったよ」
「……そんなに有名な人のデザインだったの?」
驚く私に、祐介は静かに頷いた。
「こだわりの人だからな。一点物しか作らないし、量産を嫌って、年間でもほんの数点しか世に出さない」
「じゃあ、このペンダントも……?」
「いいものだから、大切にしなよ。このブランドのコンセプトも……」
言いかけたところで、祐介はふと口をつぐむ。そして少し笑って「ま、それは蓮さんに聞いて」と言い、再び窓の外に目を向けた。
エルネスト・エンタープライズに到着すると、祐介は迷うことなく受付へと向かった。
「祐介くん、今日はなんだかパリッとして、エリートみたいじゃん!」
冗談めかした男性社員たちの声に、祐介は「惚れないでくださいよ!」と軽口を返す。その何気ないやりとりを見ながら、私は胸が締めつけられるような気がした。
こんなにも馴染んで、やっと春木作品を託せると決めた会社なのに。祐介は──そのすべてを失うことになるのか。
それでも、彼は前に進もうとしている。責任を果たすために、大切に築いたものを手放してまで。