逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
 その声には、先ほどの謝罪とは明らかに違う、切実な思いが滲んでいた。

 知里さんは硬直したように祐介を見つめる。長いまつげに縁取られた瞳が、大きく見開かれていた。

 私は思わず、蓮さんに問いかけた。

「蓮さん、いつから知って……?」

 だって彼は──気づいているような素振りを、これまで一度も見せたことがなかったから。

 蓮さんは私に微笑みかけた。包み込むような笑顔があまりにも素敵で、こんな状況だというのに、私は思わず呼吸を忘れそうになる。

「それは、また後で。まずは、春木先生が巻き込まれた取引の件を整理しようか」

 そして一歩前へと出て、祐介の前に立つ。

「春木先生。解決策について、私から一案、提示させていただいてもよろしいでしょうか」

 祐介はしばらく蓮さんの目を見つめ、それから深く頭を下げた。

「……お願いします。伊吹と俺を、助けてください」

 蓮さんはゆっくりと頷き、安心させるように穏やかな笑みを浮かべた。
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