逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
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 祐介が帰っていったあと、私たちは二人きりでテーブルを囲んだ。

「洗い物は僕がやるよ」と申し出る蓮さんをソファに座らせ、今夜の片付けは私が引き受けることにする。

 すべての食器を元の場所へ戻してからリビングへ戻ると、彼は静かに本を読んでいた。私はそっと、彼の背後にまわる。

 そして、何も言わずに蓮さんを後ろから抱きしめた。

「どうしたの?」

 彼が振り向く前に、やわらかな髪にそっとキスをする。そのまま髪に頬を埋めて、彼のぬくもりを胸に抱きしめた。

「ありがとう、蓮さん。春木先生を助けてくれて」

 そして、今度は頬に唇を寄せる。

「それから……私たちを、信じてくれて」

 蓮さんは体を少しひねり、まっすぐに私を見上げた。彼が下から見上げてくるのがなんだかくすぐったくて、私は彼の髪をゆっくりと撫でた。

 長い指が私の胸元に伸び、ペンダントトップにそっと触れる。

「付けてくれて、ありがとう」

「これ……すごく特別なものなんでしょう? 祐介が言ってた。そんな大切なものを選んでくれて……ありがとう」

 蓮さんは静かに首を振り、私の目をまっすぐに見つめた。

「ヴェスペル──西の空にひときわ輝く星、金星のことなんだ」

「金星……宵の明星ね」

 蓮さんのまなざしは穏やかで、けれど揺るぎなかった。私は少し照れながらも、なんとか微笑み返す。

「そして、このブランドのコンセプトは──無数の星の中から、迷わず君を見つける」
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