逆プロポーズではじまる交際0日婚! 〜狙うのは脚本家としての成功とXXX
 私からは蓮さんの表情は見えないが、女性が彼に向けている輝くような笑顔が目に飛び込んできて、何だか胸がざわついた。

 周囲の人たちもふたりをチラチラと見ている。あまりに絵になる長身の美男美女なので、モデルのカップルか何かだと思われているのかもしれない。

 私が出ていっていいのかな? でも……蓮さんは、私を紹介したくないかも。

 そんな考えが頭をよぎり、胸の中に小さな波が立つような不安が広がった。

 蓮さんのところに戻れないばかりか、盗み見しているような状況に気まずさを覚える。とりあえずアイス売り場に行って、新作アイスでも眺めて時間を潰そうか……。

 そう思いながらも足を動かせないでいると、女性はさらに蓮さんに近づき、買い物カゴを覗き込んだ。明るい声が聞こえてくる。

「出雲くん、今日はお好み焼きなの? 出雲くんの料理、食べてみたい! ね、今から出雲くんの家に行ってもいい? ビールとワインを買ったから、ふたりでお好み焼きパーティしようよ」
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