一途な気持ちは今日も(※3話目大幅編集につき非公開)
不意に、橘さんが申し訳なさそうに眉毛を下げて微笑んだ。
「お客さんにそんなことさせられないです」
今のは営業スマイルだったとか、お客と店員の境界線だとか。
橘さんの表情を見て、それらの情報が一瞬にして頭の中に入って来た。
「当たり前のことをしたまでなので」
この言葉は、最後に廉くんが言ってた申し訳ない気持ちだろうか。
それとも……橘さんなりの傷付けない断り方なのだろうか。
……だめだ。
どうしてもマイナス思考になってしまう。
もう今日は切り上げて帰ろう。
このまま長居は出来ない。
「本当に気にしないでください。ただ感謝してたので」
にっこりと作った笑顔を見せた時だった。
「あの……ご飯ではなくて、他ではだめですか?」
突拍子もない言葉に、聞き間違いなのではないかと目を丸くした。