復讐殺人日記
それなのにみんなスマホを握りしめて私の動画を拡散していく。
私に向けられるのは蔑み、恨み、憎む視線。

「そんなに憎いなら私を殺しなさいよ!」
こそこそと会話していた女性に近づいて叫んだ。
女性は悲鳴を上げて逃げていく。

「この動画の子?」
「そうみたい」
「どうする? 拡散する?」
「するでしょ」

いつの間にか先生やクラスメートたちが目の前にいた。
みんな私のことを指差して笑っている。

「なによ……自分たちだって事件を隠蔽したりイジメを見て見ぬ振りしてたくせに!」

それでも私の叫びは届かない。
みんな面白い動画の方ばかりを見て私を見てはくれない。

呆然と立ち尽くしたとき、保人も同じだったんだと気がついた。
保人の本性は猫殺しの子供殺しだった。

だけど私たちはなにも見てはいなかった。
保人が犯人だなんて、少しも感づいていなかった。

「川南愛花さんだね。ちょっとお話を聞いてもいいかな?」
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