復讐殺人日記
☆☆☆
私たちがよく行くゲームセンターは駅の近くにあった。
電車通勤の子たちが時間を潰すのに使ってることが多く、今日も制服姿の子たちがちらほら見える。
「私このキャラ好きなんだよね」
日奈子がさっそくクマのぬいぐるみの前で立ち止まっている。
巨大なぬいぐるみを見てちょっと興奮しているみたいだ。
「そんなの取れってこないよ。こっちにすれば?」
瑞穂が小さなユーフォーキャッチャーを指差して言う。
そこには同じキャラクターのストラップ付きの小さなぬいぐるみがあった。
確かにこっちのほうが簡単に取れそうだ。
だけど日奈子はどうしても大きいほうがほしいようで、ジッとユーフォーキャッチャーの中のぬいぐるみを見つめている。
「そんなに欲しいの?」
日奈子らしいと思いつつ少し茶化してやろうと思って隣に立ったときだった。
ユーフォーキャッシャーのガラスに黒い人影が映りこんでいることに気が付いたのだ。
その人影は私たちのずっと後ろアーケードゲームが並んでいる、その通路にいる。
真っ黒で顔が見えないから後ろを向いているのか前を向いているのかもわからない。
それなのになぜかジッと私たちを見ていることがわかった。
私たちがよく行くゲームセンターは駅の近くにあった。
電車通勤の子たちが時間を潰すのに使ってることが多く、今日も制服姿の子たちがちらほら見える。
「私このキャラ好きなんだよね」
日奈子がさっそくクマのぬいぐるみの前で立ち止まっている。
巨大なぬいぐるみを見てちょっと興奮しているみたいだ。
「そんなの取れってこないよ。こっちにすれば?」
瑞穂が小さなユーフォーキャッチャーを指差して言う。
そこには同じキャラクターのストラップ付きの小さなぬいぐるみがあった。
確かにこっちのほうが簡単に取れそうだ。
だけど日奈子はどうしても大きいほうがほしいようで、ジッとユーフォーキャッチャーの中のぬいぐるみを見つめている。
「そんなに欲しいの?」
日奈子らしいと思いつつ少し茶化してやろうと思って隣に立ったときだった。
ユーフォーキャッシャーのガラスに黒い人影が映りこんでいることに気が付いたのだ。
その人影は私たちのずっと後ろアーケードゲームが並んでいる、その通路にいる。
真っ黒で顔が見えないから後ろを向いているのか前を向いているのかもわからない。
それなのになぜかジッと私たちを見ていることがわかった。