妃候補なんて興味ありません!
☆☆☆
これは武道会かなにかかしら?
普段夕食時に使用している大食堂の長テーブルは撤去され、代わりに小さくて丸いテーブルがいくつも用意され、その上にこじんまりとしたいくつもの料理が並んでいる。
部屋の奥には街から呼んできたのか、音楽団が演奏を始めている。
そんな中にきらびやかに着飾った姫君たちがひしめき合っている図は、まるで夢の中みたいだ。
みんな今まで出して来なかった一番のドレスを今日という日に着てきている。
ドレスも宝石も、今まで見てきたものとは桁違いだ。
途端にシーラは自分の胸元で輝いている宝石が安っぽいもののように感じられて右手でギュッと握りしめた。
「シーラ様?」
シーラの異変に気がついたリュナが後から心配そうに声をかけてくる。
「大丈夫よ」
短く答えて飲み物を受け取ると、部屋の隅へ歩いて行ってそれを一気に飲み干した。
お酒かと思ったけれど白いジュースでシーラは少し拍子抜けする。
これは武道会かなにかかしら?
普段夕食時に使用している大食堂の長テーブルは撤去され、代わりに小さくて丸いテーブルがいくつも用意され、その上にこじんまりとしたいくつもの料理が並んでいる。
部屋の奥には街から呼んできたのか、音楽団が演奏を始めている。
そんな中にきらびやかに着飾った姫君たちがひしめき合っている図は、まるで夢の中みたいだ。
みんな今まで出して来なかった一番のドレスを今日という日に着てきている。
ドレスも宝石も、今まで見てきたものとは桁違いだ。
途端にシーラは自分の胸元で輝いている宝石が安っぽいもののように感じられて右手でギュッと握りしめた。
「シーラ様?」
シーラの異変に気がついたリュナが後から心配そうに声をかけてくる。
「大丈夫よ」
短く答えて飲み物を受け取ると、部屋の隅へ歩いて行ってそれを一気に飲み干した。
お酒かと思ったけれど白いジュースでシーラは少し拍子抜けする。