妃候補なんて興味ありません!
「ところでシーラ、今日処遇が決まるっていうのは本当なの?」
そう聞かれてシーラは左右に首を振った。
「私はなにも聞かされてないわ。ただの噂だと思うけど……」
それでもさっきの侍女たちの会話は気になってしまう。
もしも本当だとすれば、最悪の場合今日死刑が確定することになるのだ。
「シーラ様、大丈夫ですよ。この国を守ったことはフィリップ王子だって理解しているはずです」
また表情が曇ってしまったシーラにリュナが必死に声をかける。
せっかく素敵なドレスを着ているのに、着ている本人が暗い顔をしていてはもったいない。
シーラだって一般的に見ればとても美しい娘だった。
「そうね、ただの噂よね?」
リディアも不安そうだけれど、このタイミングでしっとりと流れていた音楽が軽快なものになって表情が和らいだ。
見ると音楽団の人たちはみんな笑顔で、左右に体を揺らしながら演奏している。
それを見た姫君たちも無意味な陰口をやめて演奏に聞き入りはじめた。
「ねぇシーラ、一緒に踊らない?」
リディアからの申し出にシーラは驚いて「え?」と聞き返す。
そう聞かれてシーラは左右に首を振った。
「私はなにも聞かされてないわ。ただの噂だと思うけど……」
それでもさっきの侍女たちの会話は気になってしまう。
もしも本当だとすれば、最悪の場合今日死刑が確定することになるのだ。
「シーラ様、大丈夫ですよ。この国を守ったことはフィリップ王子だって理解しているはずです」
また表情が曇ってしまったシーラにリュナが必死に声をかける。
せっかく素敵なドレスを着ているのに、着ている本人が暗い顔をしていてはもったいない。
シーラだって一般的に見ればとても美しい娘だった。
「そうね、ただの噂よね?」
リディアも不安そうだけれど、このタイミングでしっとりと流れていた音楽が軽快なものになって表情が和らいだ。
見ると音楽団の人たちはみんな笑顔で、左右に体を揺らしながら演奏している。
それを見た姫君たちも無意味な陰口をやめて演奏に聞き入りはじめた。
「ねぇシーラ、一緒に踊らない?」
リディアからの申し出にシーラは驚いて「え?」と聞き返す。