妃候補なんて興味ありません!
「シーラ、今度は受け取ってくれるね?」
フィリップ王子はそう言うと布を外す。
そこにはひときわ輝く妃に送られるためのティアラがあった。

長年使われてきたはずのそれは、今もなお眩しいほどの輝きを放っている。
「素敵」

リディアのつぶやきが聞こえてきてシーラの頬は真っ赤にそまった。
「もちろんです」

シーラはそう答えると、膝を曲げて中腰になった。
フィリップ王子がティアラがシーラの頭に乗せる。

顔を上げたシーラはもう小さな島国の姫ではなかった。
凛と立つその姿は1番姫をもたじろかせるに十分な気迫を持った、立派な妃だった。

END
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