この小説の続きを探しています。
☆☆☆

「細川正美……?」

なんだかどこかで聞いたことのある名前のような気がして、慶太を見たけど、慶太は無言で隣に椅子に座ったままだった。

全く、こんな本を読ませてどうしたいんだろう?
勉強も中途半端になっているし、本を一冊読もうと思うと結構時間がかかっちゃうのに。

でも慶太がなにも言わないから、続けて読みすすめることにした。
帰るときになにかおごってもらおう。

このときはまだ、そんな風に企んでた。
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