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え?
え??
ちょっと待ってなにこれ。

第4話の表題を確認した時点で、私は隣と慶太と本を交互に見つめた。
だって、中村慶太は慶太の名前だから。

感じも同じ。
「ねぇ、これって慶太が自分で作った本なの?」

「違う。俺は作ってない」

青ざめた顔の慶太は首を振って否定するけれど、じゃあどうしてこの本に慶太が出てくるのかわからない。

ただの偶然?
珍しい名前じゃないからそういうこともあるかもしれない。

物語の主人公と自分の名前が同じだなんて、ちょっと楽しくなる。

でも今の慶太を見ているととても楽しそうには見えなくて、不安になってきた。
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