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そんな中、慶太の背中にはじっとりと汗が滲んできていた。
ドクドクと心臓の早鐘が打ち、呼吸が乱れてくる。

それを悟られないように深呼吸を繰り返しながら、机の横にかかっている自分のカバンに目をやった。

学校指定の健太はスポーツバッグを利用している。
その中にそっと手を入れて一冊の本を取り出した。

それは昨日の放課後永井慎二から受け取ったものでだったのだ。
そして――。
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