この小説の続きを探しています。
本で読んだときにどこか聞き覚えがある名前だと思ったけれど、この行方不明者のニュースを耳にしていたのかもしれない。

続いて慶太はもうひとつの行方不明者の記事を見せてきた。
細川正美と同じ中学校の２年生、堀田千穂。

堀田千穂は市立図書館へ行ったきりいなくなってしまったらしい。

図書館の監視カメラを調べてみると２階から１階へと駆け下りるところまでは撮影されていたものの、その後こつ然と消えているという。

図書館入り口のカメラでは入っていく姿は確認されたが、出ていく姿は確認できなかったらしい。

まるで物語の内容をなぞるようにいなくなっている。

ためにし前の細川正美の記事の詳細を確認すると、彼女は放課後ひとりで帰宅途中に交差点でいなくなったことがわかった。

こっちも大通りで複数の監視カメラがある中でいなくなっているらしい。
「こんな奇妙なことあるはずない」

「でも現実に起きてる」
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